アクションサスペンス

【MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-】あらすじ・登場人物・見どころを徹底解説|2027年1月アニメ化

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アニメ化が発表された瞬間に「あれを本当にアニメでやるのか」と話題になった作品です。

MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』は、よしむらかなさんによるダークアクション。連続殺人犯だった女性が、国に雇われて犯罪者を処刑するという設定で、スクウェア・エニックス『ヤングガンガン』で2013年から連載が続いています。既刊29巻・全世界シリーズ累計230万部超、そして2027年1月からアニメ放送が決定しました。この記事では、あらすじ・登場人物・見どころ・アニメ情報を整理してお伝えします。

夜の街に並び立つ長身の女性と小柄な少女のイメージ
なまけものぐらし 作成
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『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』の作品基本情報

項目内容
作者よしむらかな
掲載誌スクウェア・エニックス『ヤングガンガン』(2013年17号から連載中)
レーベルヤングガンガンコミックス
巻数既刊29巻(29巻は2026年7月24日発売)
発行部数全世界シリーズ累計230万部超
ジャンルダークアクション/クライムサスペンス
スピンオフ『MURCIÉLAGO BY PRODUCT -アラーニァ-』全5巻
アニメ2027年1月放送・配信
アニメーション制作サテライト × Staple Entertainment

『MURCIÉLAGO』のあらすじ【ネタバレなし】

薄暗い地下駐車場を歩く黒いコートの女性のイメージ
なまけものぐらし 作成

「悪を以て悪を制す」国選処刑人という設定

本作の舞台となる世界には、国が公式に雇っている処刑人が存在します。通常の警察力では手に負えない凶悪犯を、法の外側から始末するための存在です。

そして、その役目を任されているのが——かつて大量殺人を犯し、死刑判決を受けた人物。凶悪犯を狩るために、もっと凶悪な人間を国が飼っている。この「悪を以て悪を制す」という構図が、物語のすべての前提になっています。

元死刑囚・紅守黒湖とは何者か

主人公は紅守黒湖(こうもり くろこ)。長身で寡黙、常に飄々としていて、何を考えているのか読ませない女性です。

彼女の経歴は単純明快で、そして最悪です。過去に大量殺人を犯し、死刑を宣告された。にもかかわらず処刑されず、国選処刑人として犯罪者を殺す側に回っている。つまり「本来なら殺されているはずの人間」が、国の道具として生き延びているわけです。

読者が最初に戸惑うのは、この主人公に正義感がまるで見当たらない点でしょう。世のため人のために戦っているわけではない。ただ与えられた仕事として、淡々と、時に楽しげに標的を仕留めていきます。

監視役としてつけられた相棒・屠桜ひな子

そんな黒湖に付き添うのが屠桜ひな子(とざくら ひなこ)。明るく人懐っこい少女ですが、その立場は相棒であると同時に「監視役」です。

黒湖がいつ暴走してもおかしくない危険物である以上、誰かが手綱を握っていなければならない。ひな子は卓越したドライビング技術で現場へ黒湖を運び、その働きぶりを見届ける役目を担っています。

物語は基本的に事件ごとの区切りで進みます。凶悪犯が現れ、二人が現場に向かい、始末する。その繰り返しの中で、黒湖という人物の輪郭と、ひな子との奇妙な関係が少しずつ見えてくる構成です。

『MURCIÉLAGO』の主要登場人物

夜の街を車で走る二人の女性のイメージ
なまけものぐらし 作成

アニメのキャストは2026年9月時点で未発表です。ここでは原作のキャラクターを紹介します。

紅守黒湖(こうもり くろこ)

本作の主人公。元死刑囚の国選処刑人です。長身に黒髪、いつも気だるげで、感情の起伏が読み取りにくい人物として描かれます。

戦闘時の彼女は容赦がありません。ただ強いだけでなく、相手の嫌がることを的確に選んでやるタイプの戦い方をします。追い詰められても焦らず、むしろ楽しそうに見えるのが不気味なところです。

一方で、彼女には強烈な嗜好があります。美しい女性に目がない——これが行動原理として物語のあちこちに顔を出し、任務そっちのけで暴走することもしばしば。危険な殺人者でありながら、どこか間の抜けた面も持つ。この落差が、黒湖というキャラクターを単なる「怖い主人公」で終わらせていません。

屠桜ひな子(とざくら ひなこ)

黒湖の相棒であり、監視役を務める少女。小柄で明るく、黒湖とは正反対の性格です。

特筆すべきはずば抜けた運転技術。現場への急行、逃走、追跡と、車が絡む場面では彼女の腕が物を言います。黒湖の奇行に振り回されながらも、根はまっすぐで情に厚く、読者が感情移入できる数少ない立ち位置を担っています。

この二人の関係は、一般的なバディものの「信頼」からは少しずれています。監視する側とされる側という緊張を残したまま、それでも相棒として成立していく。その微妙な距離感が本作の味です。

そのほかの登場人物

名前概要
柳岡千代(やなおか ちよ)物語に関わる人物のひとり
浅葱凛子(あさぎ りんこ)物語に関わる人物のひとり
朽葉怜子(くちば れいこ)スピンオフ『BY PRODUCT -アラーニァ-』の主人公
桃山照美(ももやま てるみ)物語に関わる人物のひとり

本作は事件ごとに新しい人物が登場し、退場していくタイプの作品です。29巻という長さの中で関わる人物は非常に多く、上の4名は原作で名前が確認できる主要な面々になります。

『MURCIÉLAGO』の見どころ5選

夕暮れのビル屋上で対峙する二つの人影のイメージ
なまけものぐらし 作成

① 主人公が「最強」ではなく「最悪」であるという設計

ダークヒーローものは数多くありますが、その大半は「悪に見えて実は正しい」という逃げ道を用意しています。手段は荒くても目的は正義、というパターンです。

本作はその逃げ道を最初に塞ぎます。黒湖は本当に大量殺人犯であり、その罪は物語の中で帳消しにされません。彼女が犯罪者を殺すのは正義のためではなく、そういう契約だからです。読者は「この人を応援していいのか」という座りの悪さを抱えたまま読み進めることになります。

そしてこの座りの悪さこそが、作品の推進力です。主人公の強さではなく、主人公の危うさが物語を引っ張る。次に何をやらかすか分からない人物が中心にいるからこそ、事件の展開が読めない。一般的な「強い主人公が勝つ」構図とは、緊張の出どころがまったく違います。

② 監視役を相棒にした構造のうまさ

ひな子を「相棒」ではなく「監視役」として置いたのは、作劇上とてもよく効いています。

まず、読者の視点を代弁してくれる。黒湖の行動に引いたり呆れたり怒ったりするひな子の反応が、そのまま読者の感覚と重なります。彼女がいなければ、本作は一方的に異常な光景を見せられるだけの作品になっていたはずです。

さらに、二人の関係そのものが物語になる。監視する側とされる側という不均衡から始まった関係が、事件を重ねるうちに変質していく。バディものとしての楽しさを、設定の段階で仕込んであるのです。

③ 事件ごとに区切られていて、29巻でも入りやすい

既刊29巻と聞くと身構えるかもしれませんが、本作は事件ごとにまとまった構成になっています。ひとつの犯罪者を追い、始末するまでが数巻で完結する形です。

そのため、最初の数巻を読めば作品の性格がはっきり分かります。合うと感じたらそのまま進めばいいし、合わなければ早い段階で判断できる。長期連載にありがちな「面白くなるまで10巻我慢」が必要ない作りです。

もちろん通して読めば、黒湖の過去や世界の仕組みが少しずつ明かされていく縦軸も楽しめます。1話完結の気楽さと長編の厚みを両立しているのが強みです。

④ 「劇薬系」と呼ばれる理由

先に正直に書いておきます。本作は読む人を選ぶ作品です。

扱うのは凶悪犯罪であり、暴力描写や残酷な場面は容赦なく描かれます。加えて、主人公の嗜好に由来する性的な描写も多い。この二つが同居しているため、読者からは「劇薬系」と評されることがあります。

ただ、それらは刺激のためだけに置かれているわけではありません。「国が殺人犯を雇っている」という異常な前提を、絵面としても徹底することで、作品世界の温度が保たれています。生ぬるく描けば嘘になる——その覚悟が作風に出ている、と言うべきでしょう。

逆に言えば、過激な描写が苦手な方には向きません。気になる方は、まず1巻を試し読みしてから判断するのが確実です。

⑤ サテライト×Staple Entertainmentという布陣

アニメーション制作はサテライトStaple Entertainmentの共同体制です。総監督・シリーズ構成を直谷たかしさん、監督を浅見松雄さんが務めます。

本作をアニメ化するうえで最大の課題は、どこまで原作の過激さを画面に出すかです。抑えすぎれば作品の芯が抜け、そのまま描けば放送枠が限られる。この綱渡りをどう処理するかが、アニメ版の成否を分けます。

もうひとつ注目したいのがアクションの見せ方です。黒湖の戦闘は派手な必殺技ではなく、手数と間合いと不意打ちで構成されています。こうした地味で怖い動きを映像で成立させられるかどうか——キャラクターデザインの立石聖さん、音楽の秋田真典さん・土屋裕一さんを含めたスタッフワークに期待がかかります。

アニメはいつから?2027年1月放送の最新情報

判明しているスタッフ

項目内容
放送・配信開始2027年1月
総監督直谷たかし
監督浅見松雄
シリーズ構成直谷たかし
キャラクターデザイン立石聖
音楽秋田真典・土屋裕一
アニメーション制作サテライト × Staple Entertainment

まだ発表されていないこと

2026年9月時点で、キャスト・放送局・放送日時・配信サイト・主題歌はいずれも未発表です。放送は2027年1月なので、情報が出そろうのは2026年の後半から年末にかけてになる見込みです。

特に注目されるのは黒湖役のキャストでしょう。気だるさと凶暴さ、そして時折見せる子どもっぽさを一本の声でまとめる必要があり、難易度の高い役どころです。新しい情報が出しだい、この記事にも追記していきます。

「屠桜」と「弔桜」どちらが正しい?表記の違いについて

検索していると、ひな子の名字が「屠桜」と「弔桜」の2通りで出てくることに気づくはずです。これは誤記ではなく、出典によって表記が分かれているためです。

表記使われている場所
屠桜ひな子(とざくら)ヤングガンガン公式サイト、電子書籍ストアの作品紹介
弔桜ひな子アニメ公式サイト

当記事では、原作の掲載誌公式と電子書籍ストアの紹介文が一致している「屠桜」を採用しています。アニメの展開が進むにつれて表記が統一される可能性もあるため、どちらで検索しても同じ人物だと覚えておけば困ることはありません。

スピンオフ『BY PRODUCT -アラーニァ-』全5巻

本編とは別に、スピンオフ『MURCIÉLAGO BY PRODUCT -アラーニァ-』が全5巻で刊行されています。主人公は朽葉怜子

すでに完結しているため、5巻でまとまって読めるのが利点です。本編29巻はさすがに長いと感じる方が、作風を確かめるために先にこちらへ触れてみる、という入り方もできます。

ただし本編を読んでいたほうが人物関係は分かりやすいので、基本は本編1巻から、スピンオフは補完として楽しむのがおすすめです。

『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』はどこで読める?

コミックスはスクウェア・エニックスのヤングガンガンコミックスから刊行されており、2026年9月時点で29巻まで発売中です。29巻は2026年7月24日に発売されました。電子書籍でも各ストアで配信されています。

29巻を紙で揃えると置き場所も費用もかさむので、クーポンのある電子書籍ストアでまとめて読むほうが現実的です。試し読みで作風を確かめてから買えるのも、この作品では特に大きな利点になります。

『MURCIÉLAGO』のよくある質問(FAQ)

Q. 完結していますか?何巻まで出ていますか?

A. いいえ、連載中です。『ヤングガンガン』での連載が続いており、2026年9月時点で既刊29巻(29巻は2026年7月24日発売)です。

Q. アニメはいつから放送されますか?

A. 2027年1月から放送・配信予定です。放送局・配信サイト・キャストはまだ発表されていません。制作はサテライトとStaple Entertainmentの共同です。

Q. 残酷な描写や過激な描写はありますか?

A. あります。凶悪犯罪を扱う作品のため暴力描写が強く、性的な描写も含まれます。苦手な方は1巻の試し読みで判断することをおすすめします。

Q. どこから読み始めればいいですか?

A. 本編1巻からで問題ありません。事件ごとに区切られた構成なので、最初の数巻で作品の性格がつかめます。スピンオフ『BY PRODUCT -アラーニァ-』は本編を読んだあとの補完としてどうぞ。

Q. タイトルの意味と読み方は?

A. 「ムルシエラゴ」と読みます。スペイン語でコウモリの意味で、主人公の名字「紅守(こうもり)」にかけられています。

Q. ひな子の名字は「屠桜」と「弔桜」のどちらですか?

A. 出典によって分かれています。ヤングガンガン公式や電子書籍ストアの紹介文では「屠桜ひな子」、アニメ公式サイトでは「弔桜ひな子」と表記されています。同じ人物です。

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まとめ

『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』は、主人公を「強い人」ではなく「最悪の人」として設計したダークアクションです。国が雇った元死刑囚が犯罪者を始末し、その隣で監視役の少女が振り回される——この座りの悪い構図が、最後まで緊張を切らさない推進力になっています。

暴力描写も性的描写も強く、万人向けとは言えません。ただし事件ごとに区切られた構成なので、既刊29巻でも最初の数巻で自分に合うかどうかが判断できます。合う人にとっては、ほかで代わりの利かない作品です。

2027年1月からは、サテライト×Staple Entertainment制作でアニメが始まります。キャスト発表を待つあいだに、原作を追いかけておくのがおすすめです。

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