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ピッコマのSMARTOON総合ランキングで9位に食い込んでいる近未来SFアクションが『オールエレメンツ~無限覚醒~』です。
回帰ものは数多くありますが、本作が巻き戻す時間は20年。しかも主人公を殺したのは敵ではなく、自分が率いていた組織の部下でした。ここではあらすじ・登場人物・見どころを、結末に触れない範囲で紹介します。

『オールエレメンツ~無限覚醒~』のあらすじ
舞台は近未来。人類の中には「覚醒者」と呼ばれる能力者が現れ、魔窟に潜む魔獣と戦う時代になっていました。
主人公の白貫以織は、覚醒者の最高位であるL級に到達した人物です。「神のユニオン」を率いる団長として、部下たちとともに魔獣との戦いの最前線に立っていました。
そんな中、水面下である計画が静かに進行していました。「L級粛清任務」——L級覚醒者を抹殺するという、恐ろしい計画です。
2125年5月22日。魔獣と戦う以織と部下たちをよそに、その抹殺計画は突如として実行されます。実行役はなんと、神のユニオンの仲間であり、以織自身の部下でした。抵抗する間もなく、以織は命を奪われます。
しかし彼は死の間際、とある魔獣と手を組むという選択をしました。そして自身が覚醒する前日である2105年へ、時間を戻すことに成功します。
覚醒直後から人生をやり直し、仲間たちと家族を守るため。そして自分を殺した部下に復讐を果たすため。なぜ以織は殺されたのか。L級粛清任務とは何だったのか。二度目の20年が始まります。

主要登場人物
白貫以織
本作の主人公。一度目の人生では最高位のL級覚醒者にまで到達し、「神のユニオン」の団長として組織を率いていました。彼が特異なのは、頂点に立っていたにもかかわらず殺されたという点です。力が足りなかったのではなく、内側から刺されました。だから二度目の人生で彼が最初に必要としたのは強さではなく情報です。誰が敵で、いつ何が起きるのか——すべてを知ったうえで20年をやり直せるという圧倒的な優位が、彼の武器になっています。冷徹に見えて、守りたいものが明確にある人物です。
神のユニオンの部下たち
以織が率いていた組織のメンバー。そして「L級粛清任務」の実行役となった裏切り者たちでもあります。本作の恐ろしさは、全員が裏切ったわけではないという点にあります。かつての仲間の中に、誰が実行役で誰がそうでないのかを、読者は最初の時点では判別できません。二度目の人生では、まだ誰も裏切っていない——この状態で以織が彼らとどう接するのかが、物語の緊張を生み続けます。
以織の家族
以織が二度目の人生で守ろうと誓った対象。一度目の人生では、彼が組織のために戦っている間に何が起きていたのか——その事実が彼の行動原理を形づくっています。復讐だけの物語であれば主人公は孤独に突き進めばいいのですが、本作の以織には失いたくないものが明確にあります。この存在があるおかげで、彼の行動には常に守りと攻めの両面が要求されます。
以織と手を組んだ魔獣
死の間際、以織が取引を持ちかけた相手。人類の敵であるはずの魔獣と手を組むという選択は、彼の追い詰められ方を端的に示しています。時間を巻き戻すという奇跡は、この取引によって成立しました。ということは当然、対価があるはずです。この存在が二度目の人生でどう関わってくるのかは、本作最大の伏線と言っていいでしょう。

『オールエレメンツ~無限覚醒~』3つの見どころ
① 20年という巻き戻し幅の大きさ
回帰ものの多くは、数年から十数年を巻き戻します。本作は2125年から2105年へ、丸20年です。
この幅の大きさには意味があります。以織が戻ったのは覚醒する前日——つまり能力者としてのキャリアがまだ何も始まっていない地点です。彼は最強の知識を持ちながら、能力的にはゼロからのスタートを強いられます。20年分の未来を知っている新人という状態がどれほど強力か、そして能力が追いつくまでの期間をどう凌ぐのか。この落差が序盤の面白さを支えています。
② 裏切りが「外」ではなく「内」から来る
本作の敵は魔獣ではありません。自分が育て、信じ、率いていた部下です。しかもそれは個人の裏切りではなく、「L級粛清任務」という組織的な計画の一部でした。
つまり以織が二度目の人生で戦う相手は、目に見える怪物ではなく人間の側にある構造です。なぜL級を粛清する必要があったのか、その計画は誰の意思なのか——この謎が物語全体を貫く軸になっています。魔獣とのバトルを楽しみながら、同時に組織サスペンスとしても読める構成は、この手の作品ではなかなかありません。
③ 近未来都市とモンスターが同居するビジュアル
本作は絵の力が非常に強い作品です。近未来的な都市、機械的な装備、そこに現れる異形の魔獣——この組み合わせがフルカラーの縦読み形式で描かれます。
とくに覚醒者の能力描写は見応えがあります。タイトルの「オールエレメンツ」が示す通り、複数の属性が同時に展開される場面の情報量は圧巻です。全88話とコンパクトにまとまっているぶん、密度の高い戦闘が続きます。

こんな人におすすめ
現代・近未来を舞台にした能力者バトルが好きな人にまずおすすめします。剣と魔法の異世界ではなく、都市とモンスターという舞台設定です。
裏切りからの復讐劇が好きな人には確実に刺さります。裏切りの規模が個人ではなく組織であるぶん、決着までの道のりに読み応えがあります。
短めの作品を探している人にも向いています。全88話は、この手の作品としてはかなり読みやすい分量です。
一方で、ほのぼのした展開や明るい雰囲気を求める人には向きません。本作は序盤から一貫して硬質で、緊張感の高い作品です。
『オールエレメンツ~無限覚醒~』はどこで読める?
本作はピッコマの独占配信作品です。他の電子書籍ストアやマンガアプリでは配信されていません。
作者はTONY、制作はDrag Co.。フルカラーの縦読みマンガ(SMARTOON)として、火曜連載で配信されています。全88話のうち73話が配信済み(2026年8月時点)で、完結が見えてきた段階です。
冒頭4話分は常時無料、それ以降も「待てば¥0」で1話ずつ無料で読み進められます。無料分の4話で以織が殺されて回帰するところまで描かれるため、作品の骨格は無料でつかめます。
なお本作は単行本が刊行されていないため、紙の書籍や他社の電子書籍で購入することはできません。
まとめ
『オールエレメンツ~無限覚醒~』は、頂点に立った男が内側から刺され、20年前に戻って構造ごと作り替えにいく近未来SFアクションです。魔獣とのバトルと組織サスペンスが同時に走る構成が、この作品を他の回帰ものと分けています。
20年という巻き戻し幅、覚醒前日という開始地点、そして手を組んだ魔獣という伏線——仕掛けが丁寧に用意されています。全88話・73話配信と完結が近く、いまから追いつくのも難しくありません。硬派な作品を探している人には自信を持っておすすめできます。




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