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好きだと言ったほうが負け。だから二人は、相手に告白させるための策を練り続ける——。『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、赤坂アカが『週刊ヤングジャンプ』などで2015年から2022年まで連載した全28巻の完結作です。全世界累計2,200万部を突破し、第65回小学館漫画賞を受賞しました。そして2025年12月31日、完結編となる完全新作劇場版の制作が発表されています。あらすじ・登場人物・見どころに加えて、アニメが原作のどこまでを描いたのか、全28巻の揃え方までまとめます。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 |
| 作者 | 赤坂アカ |
| 掲載誌 | ミラクルジャンプ → 週刊ヤングジャンプ(集英社) |
| 連載期間 | 2015年6月号〜2016年2月号/2016年17号〜2022年49号(全281話) |
| 巻数 | 全28巻(完結済み) |
| 最終巻の発売日 | 2022年12月19日 |
| 累計発行部数 | 全世界2,200万部突破(2022年12月時点) |
| 受賞 | 第65回小学館漫画賞 一般向け部門(2020年) |
| ジャンル | ラブコメディ・学園 |
| テレビアニメ | 第1期2019年/第2期2020年/第3期2022年(A-1 Pictures) |
| 最新情報 | 完結編の完全新作劇場版が制作決定(2025年12月31日発表) |
あらすじ
舞台は、名門・秀知院学園の生徒会室です。生徒会長の白銀御行は、庶民の家に生まれながら努力だけで学年首席に上りつめた秀才。副会長の四宮かぐやは、巨大財閥・四宮グループの令嬢で、容姿も成績も非の打ちどころがありません。
周囲から「お似合いの二人」と見られている二人は、実際にお互いを強く意識しています。ところが、どちらも告白しません。理由は単純で、先に好きだと言ったほうが負けだと思っているからです。
プライドの高い天才二人が出した結論は、「相手に告白させればいい」でした。こうして、相手の口から好意を引き出すための心理戦が始まります。映画に誘わせる、手を繋がせる、相合傘を言い出させる。恋愛としてはごく当たり前の場面が、二人のあいだでは勝敗のかかった頭脳戦として展開されていきます。
この異様な戦いを、何も気づいていない書記の藤原千花が毎回めちゃくちゃにしていく。そこに会計の石上優が加わり、生徒会室は恋愛頭脳戦の舞台として機能し始めます。
ただし本作は、この構図のまま終わりません。巻を重ねるにつれて、四宮家という家の問題、白銀の家庭の事情、石上の過去といった重い背景が少しずつ描かれ、物語は笑えるラブコメから人が変わっていく話へと厚みを増していきます。
登場人物紹介

四宮かぐや
本作のヒロイン。秀知院学園高等部の2年生で、生徒会副会長です。四宮グループという巨大財閥の令嬢として育ち、勉強も芸事も完璧にこなします。ただし、それは恵まれた環境の結果ではありません。彼女は家の中で「できて当たり前」の基準を課され続けて育っており、人に甘える方法も、好きだと伝える方法も知らないまま高校生になりました。白銀への気持ちを自覚してからの彼女は、それまで持っていた価値観を一つずつ崩していくことになります。完璧なお嬢様が不器用な女子高生になっていく過程が本作の中心です。アニメでは古賀葵が演じました。
白銀御行(しろがね みゆき)
生徒会長。学年首席ですが、本人の言うとおり天才ではありません。庶民の家の出で、睡眠時間を削って勉強した結果としていまの位置にいます。この「努力でここまで来た」という設定が物語全体に効いており、かぐやとの身分差を彼が強く意識する理由にもなっています。一方で運動神経とダンスは壊滅的で、そのギャップが笑いの大きな供給源です。後半では進路という現実的な問題に直面し、恋愛と将来のどちらも諦めない選択を取ろうとします。アニメでは古川慎が演じました。
藤原千花(ふじわら ちか)
生徒会書記。本作の空気を決めている人物です。かぐやと白銀の張り詰めた心理戦に、何も気づかないまま突っ込んできて全部を台無しにします。ただの天然役ではなく、彼女が持ち込む遊びやイベントが二人の距離を結果的に縮めることも多く、物語の装置として非常によく機能しています。音楽と語学に長けている一方で勉強は壊滅的という偏りも含めて、出てくるだけで場面が明るくなる人物です。アニメでは小原好美が演じました。
石上優(いしがみ ゆう)
生徒会会計。後ろ向きで人付き合いを避ける男子生徒です。登場時はいじられ役に見えますが、本作でもっとも大きく描かれるのはおそらく彼の物語です。中学時代にある出来事があり、それが原因で学園内での立場を失っています。その過去が明かされる章は本作の評価を決定づけた部分で、ラブコメとして読み始めた読者が一気に引き込まれます。彼が少しずつ人と向き合えるようになっていく流れは、主役二人の恋愛と並ぶもう一本の軸になっています。アニメでは鈴木崚汰が演じました。
早坂愛(はやさか あい)
かぐやの身の回りを世話する従者。変装を使い分けて任務にあたる有能な人物ですが、彼女自身の立場とかぐやへの情のあいだで揺れることになります。主従という関係が物語後半でどう変わっていくかは読みどころの一つです。アニメでは花守ゆみりが演じました。
伊井野ミコ(いいの みこ)
風紀委員長として登場する、規則に厳格な生徒です。正しさを振りかざすことで周囲から孤立しており、その頑なさが石上との衝突を生みます。対立していた二人の関係がどう変化していくのかは、本作の後半を支える重要な流れです。アニメでは富田美憂が演じました。
柏木渚・子安つばめ
主役たちの周囲にいる上級生たち。本作は生徒会の4人だけで完結せず、学園にいる他の生徒の恋愛も並行して丁寧に描かれます。彼らの関係が主役たちの選択に影響を与える場面もあり、学園全体が一つの群像劇として動いています。アニメでは柏木渚を麻倉もも、子安つばめを福原遥が演じました。
おすすめポイント

① ギャグの密度が異常に高い
本作は基本的に1話完結の短い章が積み重なる形式で、そのほとんどに笑いどころが用意されています。しかも種類が豊富です。大げさなナレーション、表情の崩し方、心理戦の大仰な演出、そして藤原が持ち込む無茶苦茶な展開。同じパターンの繰り返しにならないよう手を変え品を変えてくるので、28巻という長さでも笑いが鈍りません。ラブコメというよりギャグ漫画として読んでいる人も多い作品です。
② 「告白できない理由」が人物の設定とつながっている
この作品の心理戦が成立しているのは、二人が告白できない理由がただの照れではないからです。かぐやは、気持ちを表に出すことを許されない環境で育ちました。白銀は、努力だけで立っている自分が彼女に釣り合うのかを疑っています。だから二人の意地の張り合いは、笑える場面でありながら同時にそれぞれの生い立ちの話でもある。ここが単なるシチュエーションコメディと決定的に違う部分です。
③ 石上優の章が作品の評価を変えた
本作を語るうえで外せないのが、石上の過去が明かされる章です。それまで後ろ向きないじられ役だった人物に、なぜそうなったのかという理由が与えられます。正しいことをしたのに結果として居場所を失った少年の話で、ラブコメの文脈からはかなり外れた重さがあります。この章を読んだあとでは、彼の投げやりな態度の見え方が完全に変わる。笑える作品がここまで踏み込むのかと驚かされる部分です。
④ 恋愛が「進む」作品である
ラブコメには、関係が進まないまま長く続く作品も多くあります。本作は違います。中盤で明確に関係が動き、そこから先は付き合ったあとの話、進路の話、家の問題の話へと進んでいきます。告白までで終わらせず、その先に待っている現実的な問題まで描いたことがこの作品を28巻の長さに耐えるものにしました。最後まで読むと、タイトルの意味の受け取り方が変わります。
⑤ 全28巻で完結、結末まで読める
2022年に全28巻で完結しています。連載は7年半におよびましたが、物語は投げ出されることなく着地しました。必要な棚幅はおよそ56cmで、カラーボックス1段強といったところです。完結編の劇場版が制作中なので、公開前に原作を読み終えておくと結末を知ったうえで新作に臨めます。
アニメは原作のどこまで描かれた?
テレビアニメは3期まで放送され、その後に劇場版が1本公開されています。すべてA-1 Picturesが制作し、監督は畠山守が務めました。
| シリーズ | 時期 | 話数 | タイトル |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 2019年1月〜3月 | 全12話 | かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 |
| 第2期 | 2020年4月〜6月 | 全12話 | かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 |
| 第3期 | 2022年4月〜6月 | 全13話 | かぐや様は告らせたい -ウルトラロマンティック- |
| 劇場版 | 2022年12月17日公開 | — | かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない- |
劇場版までで描かれたのは、原作のおよそ15巻あたりまでです。全28巻ですから、映像化されているのは半分強という計算になります。つまり物語の後半は、いま原作でしか読めません。
完結編の劇場版が制作決定

2025年12月31日、『かぐや様は告らせたい』完結編の制作が発表されました。原作者・赤坂アカによる完全書き下ろし原案の完全新作劇場版です。原作のエピソードを映像化するのではなく、この映画のために新しく書かれた物語になります。
赤坂アカは発表にあたって「一つのアイディアが浮かびました。その瞬間、これしかないと思いました」「新しいけど、懐かしい。そんな完全新作の、きっと一番最後のかぐや様をお届けできたらと思います」とコメントしています。
同じ2025年12月31日には、テレビスペシャル『かぐや様は告らせたい 大人への階段』もTOKYO MX・BS11ほかで放送されました。こちらは白銀と付き合うようになってから年月が流れたかぐやが、アルバムを眺めながら学園での日々を振り返るという内容です。Prime Videoでは2026年1月1日から配信されています。
実写映画も2作ある
実写映画は2作公開されています。1作目が2019年9月6日、2作目が2021年8月20日の公開です。原作の前半にあたる部分を実写化したもので、アニメとはまた違う形で心理戦の演出が組み立てられています。
全28巻をどう揃えるか
28巻は、長期連載としては中くらいの分量です。完結から数年が経っているため紙の中古も流通しており、電子なら各ストアのクーポンやセールが使えます。完結編の劇場版が公開されると原作を探す人が一気に増えるので、揃えるなら発表直後のいまが動きやすい時期です。
📚「かぐや様は告らせたい」を読む・全28巻そろえる
全28巻で完結済み。新品・中古・電子で値段が変わるので、3つ並べて見比べてみてください。
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新品・中古・電子の選び分けはマンガの全巻セットを安く買う方法にまとめました。28巻なら必要な棚幅はおよそ56cmです(マンガの収納方法の比較)。完結済みで揃えやすい作品は完結済みで全巻揃えやすいマンガ12選でも比べています。
こんな人におすすめ
- 笑えるラブコメを探している人
- 関係がきちんと進展する恋愛漫画が好きな人
- 学園もので群像劇として楽しみたい人
- アニメや劇場版の続きを原作で読みたい人
- 完結編の劇場版が公開される前に原作を読み終えたい人
- 完結済みの作品を結末まで一気に読みたい人
よくある質問
Q. 全何巻ですか?完結していますか?
A. 全28巻で完結済みです。2015年にミラクルジャンプで始まり、2016年から『週刊ヤングジャンプ』に移って2022年49号まで、全281話が連載されました。最終巻は2022年12月19日に発売されています。
Q. アニメは原作のどこまで描かれましたか?
A. テレビアニメ3期と劇場版『ファーストキッスは終わらない』までで、原作のおよそ15巻あたりまでです。全28巻なので、物語の後半は原作でしか読めません。
Q. アニメの続きは原作の何巻からですか?
A. 14巻からがおすすめです。劇場版は15巻あたりまでを描いていますが、省かれたエピソードがあるため、14巻から読むと取りこぼしがありません。
Q. アニメ4期や新作の予定はありますか?
A. 2025年12月31日に完結編となる完全新作劇場版の制作が発表されました。赤坂アカの書き下ろし原案による新作です。タイトル・公開時期・スタッフは2026年10月時点で未発表です。
Q. ラブコメが苦手でも読めますか?
A. 読める可能性が高い作品です。恋愛そのものよりも心理戦とギャグの比重が大きく、コメディ漫画として読み進められます。石上優の章など、恋愛以外の読みどころも厚い作品です。
まとめ
『かぐや様は告らせたい』は、「先に好きと言ったほうが負け」という一行の設定だけで28巻を走り切った作品です。ギャグの密度が高く、それでいて登場人物の背負っているものがきちんと描かれる。笑いながら読んでいるうちに人物に情が移っている、という体験ができます。
映像化されているのは原作の半分強までで、後半は原作でしか読めません。しかも2025年12月31日に完結編の劇場版の制作が発表されました。公開までに全28巻を読み終えておくと、新作を万全の状態で迎えられます。



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