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ピッコマのSMARTOON総合ランキングで7位につけている恋愛ファンタジーが『誰かが私に憑依した』です。
累計閲覧数は約1,134万。ピッコマ独占配信のフルカラー作品で、全85話のうち79話が公開されています(2026年8月時点)。単行本もpiccomicsレーベルから6巻まで刊行されています。
憑依ものは数多くありますが、本作が描くのは憑依が終わったあとです。10年ぶりに体を取り戻したら、その10年で人生がめちゃくちゃになっていた——という地点から物語が始まります。ここではあらすじ・登場人物・見どころを、結末に触れない範囲で紹介します。

『誰かが私に憑依した』のあらすじ
主人公が自分の体の主導権を取り戻したとき、失われていた時間は10年にのぼっていました。その間ずっと、「誰か」が彼女の体に憑依していたのです。
幸せに暮らしてくれていたなら、まだ諦めもついたでしょう。ところが憑依していた”彼女”がしていたことは、想像の斜め上を行っていました。
主人公の体で結婚し、しかもその夫のストーカーと化していたのです。
目覚めた主人公を待っていたのは、そうして出来上がった人間関係でした。自分に見向きもしない夫。汚物のように扱ってくる家族。10年分の悪評と、誰からも望まれていないという現実だけが残されています。
主人公は決意します。すべて捨てて、新しい幸せを見つけようと。
ところが、そこから事態は思わぬ方向へ転がり始めます。
「離婚したい? 君にそんなことが出来るんですか?」——離婚を切り出しても、夫は彼女の言葉をまるで信じません。
「なぜ えこひいきなさるのです、姉上!」——弟からは突然の嫉妬をぶつけられ。
「ずっとここへいるがいい。お前はどこへもやらぬ。」——あれほど自分を嫌っていたはずの父親までが、謎の執着を見せ始めます。
出ていこうとした途端に、全員が引き止めにかかる。いったい何がどうなっているのか——主人公にも読者にも分からないまま、物語は進んでいきます。

『誰かが私に憑依した』の主要登場人物
本作はピッコマ独占の連載作品で、公式に公表されている情報が限られています。出版社の公式あらすじでも登場人物は役割で示されているため、ここでも役割ごとに紹介します。
主人公
10年ぶりに自分の体を取り戻した女性。物語はここから始まります。
彼女が置かれた状況の特異さは、自分がやっていない行動の結果だけを引き受けている点にあります。夫との関係も、家族からの扱いも、周囲の評価も、すべて憑依していた”彼女”が作ったもの。にもかかわらず、その責任と居心地の悪さを負うのは主人公です。身に覚えのない過去に人生を縛られている——この理不尽が物語の出発点になっています。
憑依していた”彼女”
10年にわたって主人公の体を使っていた人物。主人公の体で結婚し、夫のストーカーと化していました。
本編が始まった時点で、すでに体からは去っています。つまり直接は登場しないのに、物語のあらゆる場面に影響を及ぼし続ける存在です。彼女が何者で、なぜ憑依したのかという疑問が、作品全体を貫く縦軸になっています。
夫
憑依していた”彼女”が主人公の体で結婚した相手。主人公にはまったく見向きもしなかった人物です。
ところが主人公が離婚を切り出した途端、態度が変わります。「離婚したい? 君にそんなことが出来るんですか?」——信じないという形で引き止めるという、独特の反応を見せる相手です。
弟
主人公の弟。姉に対して「なぜ えこひいきなさるのです、姉上!」と嫉妬をぶつけてくる人物です。
注目したいのは、その嫉妬が主人公にとっては心当たりのないものだという点です。10年分の関係が、本人の与り知らないところで築かれている——本作の構図がここにも表れています。
父親
主人公を汚物のように扱ってきた家族の中心にいる人物。ところが彼女が家を出ようとすると、「ずっとここへいるがいい。お前はどこへもやらぬ」と謎の執着を見せ始めます。
嫌っていたはずの相手を、なぜ手放そうとしないのか。この不可解さが、序盤の大きな引きになっています。

『誰かが私に憑依した』4つの見どころ
① 憑依が「終わったあと」から始まる構成
憑依ものの多くは、憑依している最中を描きます。誰かの体に入った主人公が、その人生をどう生きるか——という形です。本作はそこを飛ばし、憑依が終わった直後から始まります。
この構成の効果は大きく、主人公は自分の10年間を知らないまま、その結果だけを渡されることになります。夫がいる、家族に嫌われている、周囲の評価が地に落ちている——理由が分からないまま状況だけがある。読者も主人公と同じ位置から情報を集めていくことになり、謎解きの緊張感が最初から生まれています。
② 「自分がやっていないこと」の責任を負わされる理不尽
本作の主人公が抱えているのは、記憶喪失とは少し違う苦しさです。記憶がないのではなく、そもそも自分がやっていないのです。
憑依していた”彼女”が夫をストーキングし、家族との関係を壊し、10年分の評価を作りました。それでも周囲は主人公本人としてしか見ません。説明しても信じてもらえないという状況が徹底されているので、彼女が「全部捨てて出ていく」と決意する流れに強い説得力があります。
③ 出ていこうとした途端に始まる、全員の手のひら返し
本作が読者を掴んでいるのは、ここだと思います。主人公が離れようとした瞬間に、それまで冷たかった全員が引き止めにかかるのです。
信じないという形で拒む夫、突然嫉妬を見せる弟、手放そうとしない父親。望まれていなかったはずの人間が、急に誰からも手放してもらえなくなるという逆転です。読んでいて気持ちがいい反面、その執着の理由が説明されないため、うっすらとした不気味さも同時に漂います。爽快さと不穏さが同居しているのが、この作品の後味を独特なものにしています。
④ 全85話・単行本6巻という手頃な分量
本作は全85話で、そのうち79話が配信済み(2026年8月時点)。残りわずかで完結する段階にあります。
ウェブトゥーンは数百話続く作品も多く、途中から追いつくのが大変なジャンルです。その中で85話という分量はかなり読み切りやすい部類で、しかも終わりが見えている。単行本もpiccomicsから6巻まで出ているので、まとめて読みたい人は書籍で追う選択肢もあります。

『誰かが私に憑依した』はどこで読める?
連載はピッコマの独占配信です。他のマンガアプリでは配信されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信 | ピッコマ独占(SMARTOON・フルカラー) |
| 連載 | 土曜連載 |
| 話数 | 全85話(79話配信済み・2026年8月時点) |
| 累計閲覧 | 約1,134万 |
| 単行本 | piccomics 既刊6巻 |
| クレジット | 文 KALTA・Tamseong/絵 KALTA/原作 Solar Shin |
| ジャンル | 恋愛/少女マンガ/王様・貴族/恋愛ファンタジー |
料金は冒頭3話分が常時無料。それ以降も「待てば¥0」で1話ずつ無料で読み進められます。時間をかけてよければ、費用をかけずに追いつくことも可能です。
無料の3話で、主人公が体を取り戻して自分の置かれた状況を知るところまで描かれるので、作品の骨格は無料分でつかめます。
一気に読みたい場合は単行本(piccomics・既刊6巻)という選択肢もあります。紙・電子のどちらでも購入可能です。
なお本作はKindle Unlimited・BOOK☆WALKERの読み放題ともに対象外です(2026年8月時点で確認)。読み放題で読める作品を探している場合は、Kindle Unlimitedの対象作品をまとめた記事のほうが参考になります。
こんな人におすすめ
理不尽な状況から始まる巻き返しものが好きな人にまずおすすめします。主人公が背負わされているのは自分の失敗ですらないので、そこからの巻き返しには独特のカタルシスがあります。
「手のひら返し」の展開が好きな人には確実に刺さります。冷たかった全員が引き止めにかかるという構図が、本作の中心にあります。
謎が引っ張る恋愛ものを読みたい人にも向いています。憑依していた”彼女”が何者なのか、父や夫の執着は何なのか——恋愛と並行して謎が走り続けます。
短めのウェブトゥーンを探している人にも良い選択です。全85話は、この形式としてはかなり読み切りやすい分量です。
一方で、明快で気持ちのいい展開だけを求める人には少し重いかもしれません。周囲の執着には不穏さが伴い、その理由もすぐには明かされないためです。
まとめ
『誰かが私に憑依した』は、10年ぶりに自分の体を取り戻したら、その10年で人生がめちゃくちゃになっていたという地点から始まる恋愛ファンタジーです。
憑依が終わったあとを描く構成、身に覚えのない過去に縛られる理不尽、そして出ていこうとした途端に始まる全員の手のひら返し。この3つが噛み合って、よくある逆転劇とは違う手触りを生んでいます。累計1,134万閲覧という数字は、その仕掛けが読者に届いた結果でしょう。
全85話のうち79話が配信済みで、完結が目前です。冒頭3話は無料、以降も「待てば¥0」で読み進められます。単行本も6巻まで出ているので、追いつく手段には困りません。





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